子育て・シングルマザーライフ

なぜ私は、この講演を聴きに行ったのか|松居 和先生と出会った日

正直に言うと、当時の私は、自分の子育てにとても不安を抱えていました。
 

毎日子どもと一緒にいるはずなのに、
「ちゃんと向き合えているのだろうか?」
「このやり方で合っているのだろうか?」
そんな問いが、心の奥にずっと残っていたのです。

忙しさを理由に、余裕がなくなり、
イライラしてしまう自分に自己嫌悪を覚える日もありました。

そんなとき、通っている幼稚園で一枚の案内を目にしました。

幼稚園で見かけた、松居 和先生の講演案内

「一度、話を聞いてみたい」

それが、正直な第一印象でした。

特別な期待があったわけではありません。
ただ、今の自分には何かヒントが必要だと感じていました。

誰かに答えをもらいたい、というより、
自分の感覚が間違っていないか確かめたかったのだと思います。

松居 和先生という人

講演会の冒頭で紹介された松居 和先生の経歴は、少し意外なものでした。

  • 1988年、アメリカにおける学校教育・家庭崩壊の危機を記録した映像を制作
  • アメリカ在住30年、現地社会の変化を内側から見続けてきた教育者
  • 帰国後、日本で教育委員・大学講師として幼児教育に深く関わる

「理論家」でも「評論家」でもない。
現場と社会の両方を生きてきた人なのだと感じました。

講演を聞きながら、湧き上がった強い危機感

講演が始まってすぐ、私はただ頷くだけではいられなくなりました。

語られたのは、
アメリカで実際に起きている家庭崩壊・教育崩壊の現実

そしてそれが、
決して「遠い国の話」ではないという事実でした。

松居先生は、こう語ります。

「これは、日本がこの先、辿るかもしれない未来の話です」

その瞬間、私は強く思いました。


これは、聞いて終わりにしてはいけない話だ。
自分の中だけに留めてはいけない。

この記事を書こうと思った理由

講演で語られた内容は、
どれも私自身が日々感じていた違和感と、驚くほど重なっていました。

子育ては、
家庭だけの問題ではない。
個人の努力だけで解決できるものでもない。


子育ては、次の世代をつくる行為であり、
今を生きる私たち親の「責任」そのものなのだ。

そう強く感じたからこそ、
この講演内容を、文章として残したいと思いました。

同じように悩んでいるお母さんへ。
一人で抱え込んでいるシングルマザーの方へ。
そして、保育や教育の現場に立つ方へ。

このシリーズが、
「あなたは間違っていない」と感じるきっかけになれば、
それ以上のことはありません。

次の記事では、松居先生がアメリカで目の当たりにした教育と家庭の崩壊について、具体的に書いていきます。